平成28年熊本地震復興ボランティアに参加しました。
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この度の熊本地震で被害を受けられました方々に、心からお見舞いを申し上げます。
TTDESIGNでは1日でも早い九州復興を願い、復興ボランティア活動に参加いたしました。その活動内容をご報告いたします。
熊本市災害ボランティアセンター(熊本市動植物園駐車場内)では朝8時より受付しており、ボランティア登録終了後、一旦、待機場所にて待機します。事務局より案件が持ち込まれ、その場で募集されるので自分にあった「案件」に立候補するというスタイルです。力仕事であれば男性がメイン、片付け、掃除など繊細なものは女性や年配の方といった感じで各人に振り分けられます。案件によりますが3人〜7人のチームで動くことが多いようです。
チームが決まれば、軍手に始まり一輪車、スコップ、革手袋など多数ある道具を案件によってチョイスします。また飲料や食品、熱中症対策グッズも支給され二次災害の対策にも余念はありません。(飲料、食品は支給されますが各自、事前にご用意ください)準備ができれば、大型のワンボックスタクシーで送迎されます。現地に向かい作業のスタートです。ボランティアセンター事務局は非常に効率が良く、RPGを彷彿させるほどのシステムでした。
我々が初めに向かったのは一人暮らしのご高齢の方のご自宅で、震災時に落下してきた瓦屋根の処理です。見た目には大量でしたが、男性3人での作業は比較的、容易に完了しました。しかし高齢者一人では非常に厳しい状況だと思います。やはり案件で多いのは一人暮らしの高齢者が多く、親類の方が遠方に住まわれている場合が多いそうです。また、ボランティア活動自体を知らない方も多く、潜在的被災者はまだまだいらっしゃるそうです。
作業終了後にボランティアセンターにも報告させていただいたのですが、依頼者にお話を伺うとご子息は二人とも遠方におられる上に、ご主人も病院で意識のない状態で入院されているとのことでした。そしてご本人も学校の体育館で避難所生活を3か月という状況です。頼るところもなく、精神的に不安定になっている状態かもしれないので、ボランティアセンターではただちに福祉にも連携を依頼し対応にあたるとのことでした。我々のようなボランティアからの報告を受け、対応することは決して少なくなく、こう言った事例は後を絶たないそうです。
今回、ボランティアに参加し、様々な方面の業種、業態問わず様々な方々が参加されていることを知りました。九州の方はもちろん、関東関西の方、外国人の学生、地元の被災者方々など多くの方がボランティア活動に参加され、まだまだ日本も捨てたもんじゃないなと安堵すると同時に、改めて今の日本の問題点を突きつけられた思いです。少子高齢化に伴い核家族化や孤独な高齢者の増加、福祉の人手不足など、今後、自分自身にも関わっていく大きな問題を改めて考えさせられる良い機会をいただけたと思います。機会がありましたら、また計画したいと思います。
熊本市災害ボランティアセンター(熊本市社会福祉協議会)では、まだまだボランティア活動を募集しております。毎日約100案件発生しているそうです。力仕事だけではなく、様々な案件が飛び込んできますので、老若男女問はず機会がありましたら是非、ご参加ください。設備などは整っているので、カジュアルな気持ちで気軽にお越しくださいとのことでした(それでも助かる方々がいるそうです)。もしかしたら我々のようにボランティア活動の中で人生観が変わるかもしれません。
最後に、地元の方が「まだまだ再開していない施設もあり、満足いくおもてなしは出来ないが、来てくれることだけが、ただ、ただ嬉しい。」とポツリと仰っていたのが、とても印象的でした。
- 必要なもの:汚れてもよい服、長靴、飲み物、弁当、タオル、帽子、マスク、軍手、スリッパ
- 宿泊施設の確保は他県も含め検討ください。(我々は福岡県で宿泊し、レンタカーで向かいました。駐車場は無料で、高速料金も申請すれば無料となります)
- その日の災害状況で中止になる場合があります。当日朝に必ずHP、FBでご確認ください。また、大人数での参加は事前にご連絡くださいとのことです。
- 近くに熊本城や温泉もあるので観光もオススメです。事前のプラン考えておいた方が得策です。※熊本県内では宿泊施設が少なくなっておりますので、事前にご確認ください。